皆さんはパンを作る際に何を参考にしてしますか?
多くの方は、インターネットや本でレシピを見つけて、気に入ったレシピがあれば、レシピ通りに作っていると思います。
では、そのレシピを元に自分の好みのパンやオリジナリティーを出したパンを作りたい思った時はどうでしょうか?
「・・・・?」
なんか、配合の計算や分量計算などややこしく感じてしまいますよね。
そんな時に「ベーカーズパーセント(以下、ベーカーズ%)」を覚えていると計算が格段にしやすくなります。
今回は、自分好みのパンレシピを作る際に有効な計算方法バーカーズ%についてお話ししていきます。
- 自分オリジナルのレシピを作りたい
- レシピの分析をしたい
- 分量が一目でわかる表が欲しい
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通常のレシピをアレンジするのは難しい
①フランス粉…230g
②インスタントドライイースト…4.5g
③塩…3g
④水…120g
⑤モルト…2g
※今回はわかりやすように材料の少ないフランスパンレシピで計算していきます
例えば、あなたはレシピに従ってフランスパンを作りましたが、ある日このレシピを物足りなく感じるようなりました。そこであなたは自分好みのレシピを作るべく材料を変えてみようと決意しました。
では、何の材料を何g増やせばいいのかわかりますか?
・・・ちょっとすぐには出てこないですよね。
直感的に材料を増やして成功すればいいですが、失敗するリスクも高くなります。
そこで活躍するのがベーカーズ%となります。
ベーカーズ%とはなに?
では、本題のベーカーズ%について説明しますが、一言で言うと
ベーカーズ%とは、粉に対して他の材料の配合率を表したもの
補足しますと、このベーカーズ%はgではなく%で計算を行うことが前提となります。
その次に重要なのが、粉100%を基準にして他の材料の%を出していることです。粉が基準となっている理由は、多くのレシピの中で粉より他の材料が多くならないことが挙げられます。
実際に計算してみよう!
まずは、先程のレシピを使って計算してみましょう。
①フランス粉…230g
②インスタントドライイースト…4.5g
③塩…3g
④水…120g
⑤モルト…2g
②のインスタントドライイーストを例にして計算します。
イースト÷フランス粉×100=粉100%に含まれるイーストの%
イーストを粉で割ることにより粉1%に含まれるイースト量が算出されます。その上で100を掛けることにより粉100%に含まれるイーストの%が出ます。
では、全ての材料をベーカーズ%に置き換えてみます。
材 料 | べーカーズ(100%) |
①フランス粉 | 100% |
②イースト | 1.9% |
③塩 | 1.3% |
④水 | 52% |
⑤モルト | 0.8% |
ベーカーズ%で算出することにより含まれている材料が一目でわかるようになりました。
例えで言えば、塩味が足りないと思えば塩を2%に増やしたり、水が足りなければ水を60%にしてみるなど直感的ではなく、具体的な数的な根拠のもとレシピのアレンジが出来ます。
ベーカーズ%の応用編
従来のレシピでは、決まった分量と個数のレシピしか載っていません。
例えを挙げると
①フランス粉…230g
②インスタントドライイースト…4.5g
③塩…3g
④水…120g
⑤モルト…2g
こちらは従来のレシピですが分量はバケット200g×2本分ですが、300gのバケット×2本作りたい場合はどのくらい量を増やせばいいでしょうか?
・・・やはり、考えてしまいますね。
そこで有効なのがベーカーズ%になります。
材料/ベーカーズ% | 100% | 200% | 300% |
①フランス粉 | 100 | 200 | 300 |
②イースト | 1.9 | 3.8 | 2.7 |
③塩 | 1.3 | 2.6 | 3.9 |
④水 | 52 | 104 | 156 |
⑤モルト | 0.8 | 1.6 | 2.4 |
材料(合計) | 156 | 312 | 468 |
300g×2本であれば600g生地量が必要な為、ベーカーズ200%×2(合計612g)で配合をすればいいのが一目でわかります。
一度、ベーカーズ%で作っておくと後々、配合が楽になるので一度にたくさんパンを作り人は是非、ベーカーズ%で作っておくといいですよ。
まとめ
- ベーカーズ%はレシピ通りに作りたい方向けではない
- レシピの分析やアレンジの際はベーカーズ%がおススメ
- ベーカーズ%はパン屋さんなどプロも使用している
慣れるまでは難しく考えてしまいがちですが、慣れてしまうとベーカーズ%が使いやすく感じるようになります。
何度も言いますが、いつも作っているパンに何かアレンジしてみたい、もっと味を自分好みにしてみたいと思う方はベーカーズ%なので是非、一度計算してみて下さい。