- フランスパン生地を作るのに準強力粉を使う理由を知りたい
- 強力粉と準強力の違いを知りたい
- 準強力粉がないけどフランス生地を作りたい
基本的にパンを作る際は強力粉を使用しますが、フランスパン生地を作る場合は使用する粉が強力粉ではなく準強力粉を使用します。
「どうして準強力粉じゃないとダメなの?」と、聞かれそうですね。
理由としては、強力粉と準強力粉それぞれに含まれるタンパク質(グルテンの量)の違いがあり、強力粉ではフランスパン独特のパリッとした焼き上がりや風味などを出すことが難しいと言うのが準強力粉をおススメする理由です。
では、今回は「フランス生地を作る際に準強力粉を使用する理由」について紹介していきます。
準強力粉でフランス生地を作る理由
フランス生地を作り際に準強力粉を使用するといいましたが、理由は強力粉と準強力粉の粉の性質が違うことが挙げられます。
強力粉と準強力粉の違い
- 粉の中に含まれるタンパク質が違う
- グルテンの含有量が違う
強力粉には、粉の中に10~13%タンパク質が含まれていて、対して準強力粉は10~12%タンパク質が含まれています。(ちなみに薄力粉は7~9%です)
タンパク質が多く含まれていればいるほど、中に含まれるグルテンの量が多くなり、生地の弾力が強く、きめ細やかな生地となります。
一方で強力粉と比べてタンパク質が少ない準強力粉は弾力が弱くなる反面、生地が伸びやすい為、焼き上げた時に表面はサックと中はふんわりした食感となります。
もちろん、強力粉でフランスパンを作ることはできますが、生地の伸びが悪く膨らみに欠ける為、やはり準強力粉を使用することが適切と言えます。
準強力粉がない時の対処方法
もし、フランスパンを作りたいと思った時に準強力粉がない場合は、「強力粉」「薄力粉」を代用しましょう。
先程も説明したように強力粉と準強力粉の違いはタンパク質の含有量です。強力粉はタンパク質が多く、薄力粉なタンパク質が少ないです。そこで、強力粉と薄力粉を混ぜて準強力粉にすることが出来ます。
準強力粉にする配合として「強力粉8:薄力粉2」で計量します
例えば、準強力粉を100g使う場合は「強力粉80g」と「薄力粉20g」で粉を混ぜます。
そうすることで、準強力粉に近いタンパク質量に調整されて、準強力粉として代用することが出来ます。
まとめ
- 強力粉と準強力粉の違いはタンパク質の多さ
- 準強力粉がない時は「強力粉8:薄力粉2」で配合する
フランスパンは使用する材料が少なく、作るのは意外と難しいです。
美味しいパンを作る為にも、フランスパンに挑戦するのであれば準強力粉を使用することをおススメします。